うつがもたらす症状

主な対応方法をご紹介
うつ病は、様々なストレスや大きな悩みを抱えていることなどから生じる精神病の一種です。肉体的、また精神的に様々な症状を引き起こし、心を蝕んでいってしまいます。うつ病は、悪化してしまうと自ら命を絶ってしまうという結末をもたらしてしまうこともある、とても恐ろしい病気です。自分だけは大丈夫、と考えることはせず、いつでも発症してしまう危険性があるということを知っておきましょう。さて、うつ病には様々な症状が現れます。主なものを紹介して行きます。まず起こってしまうのが、喜びや楽しさなどの感情の喪失です。美味しいものを食べたとき、好きな人と話すとき、旅行へ行ったとき、など普通の人間であれば楽しい、嬉しいと感じる場面でも、そのような気持ちが沸いてこなくなります。何をしても楽しくない、という状態が続き、それによって何か行動するというこが面倒になってきてしまうようになります。また好きな音楽や映画を見ても感動せず、次第に無気力になり自分の世界へと閉じこもるようになってしまいます。この症状は、比較的うつ病における初期症状として挙げられます。自分がうつ病であるということに気付く前段階に、このような症状が現れだし、何かがおかしいと気付くことが多いのです。このように感じてしまうことが多いと感じたら、うつ病を疑ってみましょう。また、その次によく見られるのが、倦怠感やだるさです。この症状は上記のような初期に起こる症状とつながっている部分も多く、何をする気もおきなくなり体が重くなり、だるさを感じるようになります。そして動かないことで体の筋肉も衰え、さらに倦怠感が強まってしまいます。そして、次に起こってしまうのが、睡眠障害や摂食障害などの肉体的症状です。上記のような症状が続くと、それが徐々に体に影響を及ぼし、眠れない、起きられない、過食、拒食などの症状を引き起こしてしまいます。そうなると体力も減ってしまい、生きようとする生のエネルギーも徐々に衰退してしまうようになるのです。睡眠や食事だけでなく、嘔吐を繰り返したり、関節痛や頭痛を引き起こしたりなどの深刻な症状を引き起こす場合も少なくありません。こうなってしまうと、徐々に心も体もボロボロになっていき、うつ病は悪化の一途をたどってしまうようになります。このように、うつ病の症状は一度出てしまうと、連鎖的にそこから更なる症状を生み出してしまうという特徴があるのです。そのため、いかに初期段階できちんとした治療を行うことが大切か、ということがわかります。これらの症状は、まずは抗うつ剤と呼ばれる薬を使用する治療から始めることが一般的です。倦怠感や絶望感などの心の負の感情を抑えて、心を落ち着かせる働きがあります。また、人とコミュニケーションをとるということも、有効な治療法の一つです。愚痴を言う、悩みを言う、おもい切り泣く、など負の感情を吐き出すことで、心が楽になることも多いのです。専門の精神科医やカウンセラーに相談するという機会を設けてもらうことも重要な治療の一環なのです。うつ病は、時間をかけて少しずつ治療していく病気ですが、深刻な症状が出る前に早めに病院へ行くということを心がけましょう。